東洋医学で見る生理痛(月経痛)
生理(月経)が始まる前に、痛みや不快感がある人は全体の70〜80%にのぼると言われています。
生理痛(月経痛)の中でも、鎮痛剤を飲んだり、寝込んだり、失神したりというほど重い症状を『月経困難症』と言います。
月経困難症は大きく分けて、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気による『器質性月経困難症』と原因がはっきりしない『機能性月経困難症』の2つのタイプがあります。
器質性月経困難症の原因となる主な病気は、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などがあり、まずこれらの病気を治すことが第一です。
東洋医学では、『気(き)・血(けつ)・水(すい)』という概念があり、この3つの要素がバランスよく整っていることが健康な状態です。
東洋医学では、生理痛(月経痛)も『気・血・水』のバランスの崩れで起こっていると考えます。
痛みの原因は、大きく分けて2つあります。
1つは、『気・血・水』の流れが悪い(詰まっている。滞っている。)ことが原因で、不通則痛(ふつうそくつう)と言います。
不通則痛は、『通じなければすなわち痛む』という意味です。
もう1つは、『気・血・水』が不足していることが原因で、不栄則痛(ふえいそくつう)と言います。
不栄則痛は、『栄養がなければすなわち痛む』という意味です。
原因ごとに生理痛(月経痛)を分類してみます。
肝鬱気滞(かんうつきたい)による生理痛(不通則痛)
精神的なストレスや怒りなどでイライラしたりすると、生命のエネルギーである『気』が停滞します。
この気の停滞を、『肝鬱気滞(かんうつきたい)』と言い、全身の血流を悪くしてしまい、骨盤内にたまってしまい、血の濁りができることで痛みを引き起こします。
この血の濁りを『お血』と言います。
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寒湿疑滞(かんしつぎたい)による生理痛(不通則痛)
水に入ったり、冷たいものを飲んだり、甘いものを食べすぎたり、冷房のかけ過ぎ、湿気の多い場所に長時間居たりすると身体に『寒』と『湿』』が入ります。
『湿』は、下半身にたまり、『寒』はコリ、塊りを生じます。
下腹部、骨盤内の冷えにより、痛みを引き起こします。
気血両虚(きけつりょうきょ)による生理痛(不栄則痛)
『肝』や『腎』の虚弱や、不摂生な生活、他の臓器の病気により、肝血虚や腎精不足になると血液を作る力も弱くなり、『血』が不足します。
子宮を十分に養うことができず、痛みを引き起こします。
東洋医学では、古い血が去らないと、新しい血は生まれないと考えます。
血の濁りである『お血』が、子宮内に残ってしまうと子宮筋腫や子宮内膜症、心疾患や脳血管疾患の原因になります。
『お血』は、生理痛(月経痛)にも不妊症にも、さらに命にまで大きな影響を及ぼすので、血流を予防改善することが大切です。
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